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山行報告書

山 行 報 告 書

個人山行

小野

目的山・山域

旭岳(2,291m)

山行日

2008年7月23日(水)

メンバー

単独歩行

交通手段

公共交通機関

行 程 (旭岳ピストン)

10:00 旭岳ロープウエイ旭岳駅発

10:20 登山口

12:30 山頂

13:10 山頂に戻る

14:30 旭岳石室(夫婦池方面へ周遊)

15:00 旭岳ロープウエイ姿見駅到着 計 4時間40分

感 想 ・ メ モ

☆ 天候は一面の霧。前日の天気予報で、天候が好くない事は分かっていた。一日伸ばして連泊する事も出来たが、翌日も曇りの予報であったため、留まっても天気が悪いのは同じと判断。ロッジの宿主の意見も参考にした上、先に進むことにした。

☆ 当初の目的通り、大雪縦走の装備をしての出発(希望は黒岳石室泊)。ロープウエイ旭岳駅にてお握りを購入(二階の軽食喫茶にて握ってもらう。10時オープン)。

☆ 姿見駅に到着すると、旭岳在中のガイドがロープウエイから降りる客を案内する形となっている。縦走の意思を伝えると、今日の天気ではお勧め出来ないとキッパリ!登山途中の状況をみて、旭岳ピストンにするか判断する旨伝える。霧が濃くて視界が悪いと、登山道が広くて変化がない事もあり、登山道から離れて遭難するケースもあるらしい。話を聞いて、もう既に不安。

☆ 姿見の池、目の前なのに、ぼんやりしてよく見えない…。周遊コースとの分岐で、ここからはいよいよ旭岳を目指す登山道となる。天候が悪いため、登山客もまばらである。黒岳や白雲から縦走してきた人にも数組出会うが、旭岳から縦走する人はいない。縦走するつもりが周遊に変更したり、八合目まで行って怖くなって引き返して来た、という声を聞くと不安が恐怖になりそうになるが、霧は濃いものの、踏み跡はしっかりしているし、風はないし、縦走は無理でもピストンは出来るだろうと、山頂を目指す。

☆ 山頂登頂前に大粒の雨が降ってきた。縦走かピストンか迷っていたが、これがピストンの決め手となった。山頂はもちろん一人。時間も12時半という事もあり、今日は天候も悪く行動が早いので、縦走もピストンする人も時間的には遅く誰も出会わない…。

☆ あとは下山するだけだと下り始める。花も咲いていて、登る時は精一杯で気づかなかったのかなぁ、とデジカメを手に。しかし、何だか様子がおかしい…。もっと大きな岩がゴロゴロしていたのに…。そうこうすると前方に雪渓が現れてきて、道を間違えている事に気づく。一人だし、視界不良、ちょっとパニックになりかけるが、時間的には余裕があるので、落ち着いて元来た道を山頂へ引き返すと、足もとに小さな白い看板があり、間宮岳方面となっていた(縦走ルート)。視界が悪い事と、あとは降りるだけという安心感から間違えてしまった模様。なにはともあれ、ここからは来た道を下山。

☆ 下山途中、誰かがこんな時間に上って来る。挨拶すると相手はフランス人であった。彼はピストンの予定であったが、山頂も視界は悪いと伝えると、彼もここで下山するとのジェスチャー!一人で寂しかった私は、一緒に下りる相手が出来て元気になる。彼とは、周遊コースを回り、姿見駅でコーヒーブレイクをして、温泉に入ろうと話は進み、湧駒荘(600円)で日帰り温泉に入り、携帯を交換し合い、旭川へバスで移動した後も(彼はバイクだったので)駅で待ち合わせ、居酒屋で一緒に飲んだ。トントン拍子に事が運び、天気も悪くて縦走も出来ずじまいで良い事無しに思えた山行も、彼のお陰で下山後も楽しい思い出を作ることが出来て心身共に救われた。

☆ 旭岳で出会えた花―旭岳山頂か間宮岳方面に間違えた時に、ジムカデとメアカンキンバイを発見。周遊コースは花が多く、エゾノツガザクラやマルバシモツケそうなど、チングルマは残念ながら、ほとんど終わっていた。(4月の最高気温を記録する異常気象の為)。霧で視界が悪いものの、とにかく花が数多く咲いている事は確認出来た。